10年以上前の知り合いが美少女すぎてツライ

 10年以上前の知り合いが僕と同じ高校に通っている。美少女だ。しかも秀才。

 知り合い、といっても向こうは僕を覚えてはいないかもしれない。なんせ、お互いが保育園児だったころの話だ。小学校、中学校と違う学校に通い、偶然同じ高校に通っている。親同士がまだ連絡を取り合っているから、それで同じ高校に通っていることを知ったというわけ。

 最初にみた時は衝撃的だった。体操服に書かれた名字で気づいたのだけれど、めっちゃ可愛い子だった。その衝撃といったら、大谷選手の165キロが画面に赤字で表示された時のようなもの。関係ないけど大谷選手イケメンすぎだろ。そのイケメン力ちょっとわけてくれ。

 とにかくその子は可愛かった。恥ずかしい話、一目惚れだった。  けれど話しかけるきっかけも勇気もなくて、結局一度も話したことは無い。その子の母親とは文化祭のとき話したのに。あと、その子の祖父とも中学の時機会があって話をした。

 運命は残酷だ。その子の母親と話しても少しも嬉しくないんですよ僕は。むしろ惨めだ。本人とは話したことないのに、母親から「わー、大きくなったねー。覚えてるー?」とか言われてもどう反応していいかわからねぇよ。  いや普通に覚えてるわけないでしょ……。

 繋がりというのはあまりに儚い。10年なんて時間は僕らには長すぎる。簡単に消える。だからこそ普段から大切にしないといけない。繋がりを消さない努力をしないといけない。

 それでも、そんな簡単なことをもできないですよ。ぼっちって生き物は。

 ちくしょう……. 、同じ高校にいると2日に1回は見かけるんだよ……。その度に自分の不甲斐なさというか、積み上げてきた人間関係とか黒歴史とかコミュ障とかを実感してしまう。